『新・世界の七不思議』(鯨統一郎/創元推理文庫)

 ――「ムカツクわね。デスノートに名前書くわよ」(170項)
邪馬台国はどこですか?』に続く、歴史の謎を"新解釈"によって解きほぐし、読者に新鮮な驚きを与えるミステリ短編集の第2弾。前作は日本史だったけど、今回は世界の謎。ピラミッド、アトランティス、モアイ像……。人々の興味を惹き続ける謎をまたもや"新解釈"していきます。久しぶりの鯨の小説でしたが、やっぱり面白いですね。解き終えた謎の"真実"が日本の歴史・伝統にも繋がっている、というのも秀逸です。