読書

『フルメタル・パニック! 悩んでられない八方塞がり?』(賀東招二/富士見ファンタジア文庫)

コメディ風の短篇を収めた『フルメタル・パニック』最新作です。中身はまあ、いつもの短篇集と同じ感じで安心して読めました。……しかし、なんといっても長編の続きが気になるわけですが。

『マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ』(今野緒雪/コバルト文庫)

……黄薔薇・白薔薇・紅薔薇それぞれの短篇(中編)が収録されている『マリア様がみてる』の最新刊。自分の中でも『マリみて』熱が一時期より冷めたのを自覚してますが、やはり面白いですね。私は白薔薇(志摩子さん)好きなので「白薔薇の物思い」なんか、と…

『クドリャフカの順番 「十文字」事件』(米澤穂信/角川書店)

読み終わりました。あまり読む暇を作ることができなくて時間がかかってしまいましたが……。米澤穂信著、古典部シリーズの新作、ということで私がこれをどう評価したか、ということは言うまでもないでしょう。いつものホータローの一人称ではなく、古典部の4…

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY② さまよう眸』(後藤リウ/角川スニーカー文庫)

読了しました。現在、放送中の「ガンダムSEED DESTINY」のノベライズです。アニメのノベライズとしては、とても良作で、やっぱり小説にする作業というものには、作家の実力が露骨に表れるものだなぁ、と思いました。

『流血女神伝 喪の女王』(須賀しのぶ/コバルト文庫)

待望の、「流血女神伝」の新刊。終章の一巻目、ということでまだまだ「出だし」という感じ。前作までの流れを思い出しつつ、読んでいました。ていうか、今回も挿絵がないのですが、2〜3枚でもいいから、あると随分違うと思うのですが……。内容的には、これ…

『トリックスターズ』(久住四季/電撃文庫)

読了です。「もえたん」課題本の2冊目。これは、『飾られた〜』を先に読んだこともあると思いますが、面白かったです。……400ページを超える分量ですが、すらすらと読めましたし。感想は「もえたん」で書きますが、課題本ではこっちのほうが遥かにエンタ…

『飾られた記号』(佐竹彬/電撃文庫)

読了しました。「もえたん」課題本です。感想はそっちで詳しく書く予定ですが、なんというか……とりあえず、私としては間違っても「面白い」とはいえない作品でした。もう1冊のほうに期待することにします。

『てるてるあした』(加納朋子/幻冬舎)

親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が現れる。これらの謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる。 ――というわけで、待望の加納朋子さんの新刊です。私は、連載されていた雑誌には一…

『ミナミノミナミノ』(秋山瑞人/電撃文庫)

読了しました。とりあえず、プロローグという感じで物語が面白くなるのは次巻から、という感じですね。

『夏祭りに妖狐は踊れ』(飛田甲/ファミ通文庫)

読了。今回の「もえたん」課題本の1冊ですので、感想はそちらの方で。

『「ギロチン城」殺人事件』(北山猛邦/講談社ノベルス)

う〜む、なんかちょっと読みにくかったような。雰囲気もトリックも内容も……まあ北山らしいものですね。つまらない、というわけではないのだけれど、「アリス・ミラー」という傑作を読んだあとだと厳しく評価してしまうのかもしれません。

『平成トム・ソーヤ』(原田宗典/集英社文庫)

いや〜、これは面白かったです。初めて読む作家の作品ですけど、すらすらと読めましたし、物語自体にスピード感がありますね。10年以上前に出た小説だけど、全然古さを感じさせません。これはなかなかお薦めです。この小説が原作なら漫画の方も多分成功す…

『GOSICK Ⅳ 愚者を代弁せよ』(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)

読了しました。ところで、これを読み終わった後に、『このライトノベル作家がすごい!』(だっけ?)というムック本を本屋で立ち読みしたのですが、その中で『GOSICK』の著者の桜庭一樹さんがインタビューを受けていました。写真もありましたね。だか…

『新・世界の七不思議』(鯨統一郎/創元推理文庫)

――「ムカツクわね。デスノートに名前書くわよ」(170項) 『邪馬台国はどこですか?』に続く、歴史の謎を"新解釈"によって解きほぐし、読者に新鮮な驚きを与えるミステリ短編集の第2弾。前作は日本史だったけど、今回は世界の謎。ピラミッド、アトランテ…

『アキハバラ@DEEP』(石田衣良/文藝春秋社)

電脳街の弱小ベンチャー「アキハバラ@DEEP」に集まった若者たちが、不眠不休で製作した傑作サーチエンジン「クルーク」。ネットの悪の帝王にすべてを奪われたとき、おたくの誇りにかけたテロが、裏アキハバラを揺るがす。 これは面白かったです。何かし…

『聖霊狩り 蠱惑のまなざし』(瀬川貴次/コバルト文庫)

聖霊狩りの最新刊。事件と言う事件が起こらなくて(というか起こり始めたというか)、一巻で一つの話が解決というパターンではないですね。主要キャラがほとんど登場しています。いつも通り、楽しめました。「あとがき」によると、『闇に歌えば』の二巻目も…

『薔薇の埋葬』(橘香いくの/コバルト文庫)

こちらも読了。「もえたん」課題本のもう片方です。コバルト文庫らしい作品といいますか……。普通に少女小説として読めましたが、「ミステリ」としてはどうでしょうか。感想は「もえたん」のほうで。

『キリサキ』(田代裕彦/富士見ミステリー文庫)

「もえたん課題本」1冊目、読了。……感想は、「もえたん」のほうで詳しく書きますが、はじめて読むこの作家の文章は私の肌に合い、また内容もぐんぐん読ませるものでした。楽しめましたよ。

『マリア様がみてる 妹オーディション』(今野緒雪/コバルト文庫)

由乃が妹を選ぶためにオーディションを開くといい、なぜか祐巳も付き合わされて……。前薔薇様も登場の最新刊です。やっと、由乃と祐巳の「妹」をめぐる物語も動いていくようです。まだ始まったばかりという印象ですが、これからが楽しみですね。ああ、でも可…

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ①怒れる瞳』(後藤リウ/角川スニーカー文庫)

読了。しっかりとアニメを上質な小説に仕上げています。以前に読んだ『テイルズオブリバース』のノベライズと比べるとその差は歴然としています。同じノベライズとはいっても、こういうところに小説家の力量の差が出てくるのだと思います。

『レディ・ガンナーと二人の皇子 中』(茅田砂胡/角川スニーカー文庫)

ほとんど上巻の内容を忘れてしまったのですが、読んでいくうちに思い出してきました。っていうか、下巻が出るころにはまた忘れているんだろうなぁ。

『テイルズ オブ リバース 第一話 落日の瞬間(上)』(矢島さら/ファミ通文庫)

ノベライズの面白さとはなんでしょうか? それだけでは知りえなかった(描かれていなかった)事実や関係がわかったり、あのキャラにはこういう一面があるのかと驚いたり、そういうところにあると私は思います。というわけで先日クリアしたゲームのノベライズ…

『カエルと殿下と森の魔女』(橘柑子/ファミ通文庫)

第6回「えんため大賞」優秀賞受賞作。活発系ヒロインの一人称で描写される小説で、スピード感もあって悪くなかったです。ありきたりなキャラクター設定だと思わないでもないですが、物語の世界観と相俟って、私としては楽しめました。シリーズになるのかど…

『玉響 ――たまゆら――』(時海結以/富士見ミステリー文庫)

読了。……んー、まあ、可もなく不可もなく。

『春期限定いちごタルト事件』(米澤穂信/創元推理文庫)

――「小市民にとって一番大切なものは……、私有財産の保全ってことにしたら?」(190項) やっと読み終えました。期待していた米澤さんの新刊。普通に楽しめました。『さよなら妖精』のような青春小説的なのもいいけど、こういう軽いミステリ連作集というの…

『とりあえず伝説の勇者の伝説 魅力のオーバーヒート』(鏡貴也/富士見ファンタジア文庫)、

2005年の初読了本。内容はいつもどおりで……っていうか、やっぱりマンネリ化してるなぁ。つまらなくはないけど。長編の方がいいと思います。そう言えば、芥川賞と直木賞が決まったようですね。当然の如く、私の予想は外れましたけれど。

『マリア様がみてる イン ライブラリー』(今野緒雪/コバルト文庫)

『マリア様がみてる』の最新刊。雑誌「コバルト」で発表された短篇を集め、書き下ろしと合わせたもの。私は、コバルトで「チョコレートコート」「桜組伝説」「図書館の本」を読んでいたので、読むべきところは少なかったのでちょっと物足りなかったなのです…

『しずるさんと底無し密室たち』(上遠野浩平/富士見ミステリー文庫)

ずっと入院中の少女しずるさんと、よーちゃんが事件に潜む不思議な「ごまかし」を解いていくミステリ短編集。なんつーか、やっぱり上遠野浩平の小説だなー、という感じがします。ミステリとしては、前半の2編が好みです。残りは……ちょっとなー。特に最後の…

『孤狼と月 フェンネル大陸 偽王伝』(高里椎奈/講談社ノベルス)

久しぶりの高里さん。まあ、確かにオーソドックスなファンタジー小説なんですが……どうも面白いとは思えない。中途半端な感じ。しかも、キャラを魅力的に書くはずの作者にしては、書き込みが足りない。主人公のフェンベルクでさえ、キャラが立ってないように…

『GOSICK Ⅲ』(桜庭一樹/富士見ミステリー文庫)

――「わたしは、退屈、なの、だ……」(121項) 久城一弥は、頼まれた品――<青い薔薇>を買いに高級デパート「ジャンタン」に行くことになる。しかし、そこで一弥は……。というわけで、『GOSICK』の第三弾。今回はヴィクトリカは風邪をひいてしまって、…