『流血女神伝 暗き神の鎖(後編)』(須賀しのぶ/コバルト文庫)

 今日はオフ会でしたが、その行きと帰りで読み終えたのが、この『暗き神の鎖(後編)』でした。というわけで、ザカール編もついに最終巻です。絵師の方が忙しいとのことで、挿絵がないのは残念ですが、表紙の心を抜き取られたようなカリエが本書の内容を示唆していると言っていいでしょう。中身は……なんというか、もう少女小説じゃないような。いや、少女小説じゃないというのは深い意味はなくて、重くて痛い内容になっているということですね。カリエの波乱万丈な人生、とは言いますが、波乱万丈過ぎるでしょう。でも、やっぱり面白いです。……次からは最終章がはじまるということですので、のんびりと待つことにします。