『流血女神伝 砂の覇王5』(須賀しのぶ/コバルト文庫)

 バルアンの「正妃」として晩餐会に出席したカリエ。彼女はその場で、素性を追求されてしまう……。言うまでもなく、面白かったです。エンターテイメントとしての質を保ちつつ、シリーズを書きつづけるというのは、大変だと思うので、関心します。リーダビリティも高いですね。この「5」ではカリエの成長というものが大きなテーマになっていると思いますが、その点においても納得できる出来です。