『流血女神伝 砂の覇王4』(須賀しのぶ/コバルト文庫)

 小姓としてバルアンに仕えるカリエは、ドミトリアスとグラーシカの戴冠式に出席するためタイアークに向かうことになるが――。それにしても読んでいて楽しい。読み進めていて、時にそのストーリー展開にトリビアルな感じを受けないでもないのですが、読了してみるとそんな不安めいたものを覚える必要などなかったと気付きます。次巻への期待感を膨らませるラストも秀逸です。