『ドミノ』(恩田陸/角川文庫)

 27人と1匹の登場人物にとんでもない災難が。抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディ。いやはや、これはとても楽しい小説でした。28の視点が、それぞれ絡み合い、もつれ合って、面白おかしい物語に仕上がっています。1節がどれも短いので、とても読みやすいです。こんな沢山の登場人物にそれぞれ個性を持たせることができるのだから、恩田陸は流石だと思います。