『涼宮ハルヒの憂鬱』(谷川流/角川スニーカー文庫)

 第8回のスニーカー大賞受賞作だそうです。私はスニーカー大賞と姉妹的な関係の角川学園小説大賞に数年前に応募したことがあるのですが一次選考で落ちました……とまあ、そんなことはどうでもいいのですが、この小説はヒロインのハルヒが退屈な日常に飽き飽きして、面白いことを求めてSOS団なるものを立ち上げて――それがいつの間にやらとんでもない秘密が明らかに! というストーリーでございます。うん、フツーに面白かったです。続編が出ているようなので買うと思います。主人公の語りが饒舌なんだけどリズムがよくてなかなか心地がよいですし。恐らくスニーカー文庫の編集部も期待している作家だと思われます。