『ヒミコの夏』(鯨統一郎/PHP研究所)

「植物と意志疎通する少女が発した謎の言葉……。いま日本にかつてない危機が迫りつつあった」。読みました。これは、『悪魔のカタルシス』系ですね。小さな疑惑からはじまり、それが壮大なものに変わっていき、適当なスリルを加えながら、しゃんと(鯨らしく)収まるというか、そんな作品。結構好きですよ、これ。ハッピーエンドなのがこれまたいい。