『あすなろの詩』(鯨統一郎/角川文庫)

 鯨さんの書き下ろしの新刊『あすなろの詩』を読み終える。
 正直、ミステリの部分は微妙なんけども、小ネタが面白い。電車の中で笑いそうになるのを堪えました。例えば、

「……ほら、このお守りのお陰で、となりの馬鹿息子が、私立クロマティ高校に入れたのよ」
「あの名門クロマティ高校へ……」
「あなただって行けるのよ。このお守りさえあれば」

 とか。
 やっぱ、鯨統一郎は面白い!